過去の拙文を発掘
以下は鹿児島で始原東洋医学の研修をしていた時期に書き綴った小文です。
内科医としての道を歩んでいた有川貞清先生が、いかにして始原東洋医学の道に入ったのか、そのきっかけとなった出来事を先生ご本人と周囲の皆さんに伺ってまとめた内容となっております。
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▶始原東洋医学を考える
始原東洋医学を考える上で最も大切なこと、それはこの医学が「観察された事実にもとづく」医学だ、ということです。机上の理論を覚えるよりも、徹底して臨床の現場で学ぶことを重視する学問なのです。
ただし、この「事実」には、始原東洋医学の要である、「印知感覚で捉えた事実である」という条件があります。
これからこの診療法を学ぼうとする私たちは、まずはこの「印知感覚」を身につける必要があります。その上で、診療の中から各自の印知能力に見合った事実を発見し、科学的に考えることが、始原東洋医学を発展させていくことになるのです。
さて、「捉えた事実を科学的に考える」と言っても、分かりにくいと思います。そこで、始原東洋医学の提唱者である有川貞清先生が、どのような経緯でこの印知感覚、診療法を見つけ出したのかを、順を追ってお話しします。
以下、続きます。→→→有川貞清先生の軌跡①
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