有川貞清先生の軌跡④

▶東洋医学との邂逅

先生は、この〔筋状のなにか〕を、病院で治療中の患者にもみるようになりました。そのときに撮影された、患者に注射した際に現れた筋を消毒液でなぞった写真があります。
注射された患者の背中に現れる、縦に、横に、あるいは斜めに走る筋――先生は、この発見を論文にまとめようとしました。
そんな折、自宅で作業していた先生は、気分転換に、奥さんが購読していた婦人雑誌を何気なく手に取って読み始めました。ページを繰っていた先生の指が、ある記事で止まります。
(この図は……!?)
その記事は、家庭でできる簡易な東洋医学の健康法〔鍼灸〕についてのものであり、先生が目を奪われたのは、その中の〔経絡図〕でした。
(自分が新発見だと思っていた、あの筋状のものは、何千年も昔の古代、経絡としてすでに発見されていたのだ……)
経絡は新発見ではないと知った先生は、書きかけていた論文を破棄したのでした。しかし、先生の探求は終わった訳ではありませんでした。
(経絡は、古代東洋で発見されていたのだ。それなら、東洋医学では経絡をどのように捉えているのだろうか?そもそも東洋医学とは、どんな医学なのだろうか?)
この疑問をきっかけに、先生は東洋医学、とりわけ鍼灸についての研究を始められたのです。
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本文はここで終わりですが、有川先生が自らの感覚を「印知感覚」と自覚し名付けられたのはここからなお数十年を経てのことになります。

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