有川貞清先生の軌跡③
▶研究の日々
こうして、〔刺激に対する生体の反応〕をテーマにした研究が始まりました。当時病院勤務だった先生は、実験動物を飼育するためのウサギ小屋を建てました。その小屋で、あの虫垂炎患者の反応を解明すべく、先生はウサギに注射を打ち、どのような反応が現れるのかを調べていたのです。
ある日、先生は注射された瞬間のウサギに、ある変化が起こったのを認めました。
(ウサギの毛並みが変わった?)
ように、先生には感じられたそうです。
「注射したところからね、筋状に、ウサギの毛並みが変わったようにみえたんだよ」
と、これは後に先生が見学者に対して語られたことです。
「あのときは、これは新発見だ!と思ったんだけどねぇ……」
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