こんな流れで鍼灸師に。の1.5

補足:坐骨神経痛のその後


中学生の頃に発症した坐骨神経痛は大学2年の頃、出てきたときと同じように急に消えてしまった。

昨日まであれほど痛かったのに。

僕が痛みを強く感じる時間帯はいつも起床時だった。顔を洗うとき、洗面台に体をかがめる中腰姿勢がつらいのだ。

右の臀部から右足にかけて重だるくしびれるようなその痛みがない。正確には違和感がある、という程度。自分の体に何が起こったのか分からなかったが、とにかく7年間連れそった坐骨神経痛はあっけなく消えてしまったのだ、別れを告げるひまもなく。


念のため記しておくが、これはそのときまでに受けてきた治療の効果ではないと思う。

段階的に良くなったのではなく、ずっと同じ痛みがあったものが突然、消えてしまったのだ。

今まではときどきさぼりながらも続けてきた股関節周りのストレッチのおかげだと思ってきた。しかし、大学に入ってから新しく始めたことがあったのを思い出した。

それは乗馬である。

在学中お世話になった教授の紹介で、とある牧場の馬の世話と乗馬を続けていたのだ。馬に乗るとき、体のりきみはじゃまになる。体の硬さ、緊張、荷重移動のようすは鞍やあぶみ、手綱にハミといった馬具を通じて馬に伝わる。生き物である馬は、鞍上の乗り手の技量を判断し、場合によっては勝手に動いてしまう。

「もっと腕の力を抜いてぬいて!」

「体が硬いよ、馬のリズムに合わせて!」

と何度も指導されたものだった。これが良かったのかもしれない。

それと、つけ加えるなら高校時代から大学時代にかけてあまり勉強をしなくなった。小学生の頃の方が悩みを持っていたくらいだ。こういった変化も無視できない。

実際、小学校高学年の頃は体が硬かった。

地元の柔道スポーツ少年団に参加していたものの、勝負事にのめりこめない性格だったので体は大きかったが積極的に練習してはいなかった。嫌々ながらにやっていた、と言うと柔道を真剣にやっている方には失礼だが、それが正直なところである。こういったことも体を固くさせた一因かもしれない。


ともかく、今思うことは坐骨神経痛に乗馬がいい、ということではないし、柔道で体が硬くなる、ということでもない。なにしろ確たる結論はないのだから。

ただ、僕の場合は、適切な体の機能を取り戻さずして治療に頼る方法では結果が出なかった、考え直さなければならなかった、ということだ。

そしてこの考えは、後に知ることになるナチュラリゼーションに通ずるものだったと思っている。

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